私の好きな現代短歌

戦争をこばみ得ざりし口惜しさが今日の新しき決意となる          岩間正男
 太平洋戦争を拒否できなかった悔しさが、戦争反対の今日の新しい決意となった。

 一九四九(昭和二四)年、米ソ冷戦が激化し、平和を願う世界の人々が危機感を持つ。フランスの科学者ジョリオ・キュリーなどが、「世界平和会議」の開催を呼びかけ、日本にも招待状が届く。労農党の大山郁夫を団長とする日本代表団が結成され、正男も選ばれた。しかしフランス政府は日本代表団の入国を許可しなかった。
 パリよりの入国査証を待つわれら日々にあふれくる決意しずめて
 「戦争はもうごめんです」というこの子の顔の歪みは見のがしかねつ
 母を呼び死にゆきにける兵士らにいまぞ応えんとこの母のさけび

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