私の好きな現代短歌(193)

運動のために玄関に転ぶなどいよいよ老いて能力のなし   佐藤佐太郎
 運動のため、散歩に出ようとして玄関で転んだりして、いよいよ老いて能力がなくなった。

 一九八七(昭和六十二)年、佐太郎七十八歳。五月には肺炎と腸捻転を併発して、転院。五月末に退院して自宅に帰った。六月再発。七月脳梗塞。八月八日、東京澁谷セントラル病院で永眠。
 外歩むこと無くなりてなつかしむかつて強ふるごと歩みしをとめ
 いねながら七十七歳を祝ひけり病みて用なき如き身なれど
 運ばれて院内ゆけばしばしばも荷物のごとき人を相見る
 ここに来て順番を待つ人の群声なく待つは涙ぐましも


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック