私の好きな現代短歌(170)

眼をとぢて臥しゐし夜の六時間なりゆきのまま眠り得ずして   佐藤佐太郎
 夜の六時間を、目を閉じて横になっていた。眠れないままなりゆきにまかせて。

 歳をとってくると、睡眠時間が短くなり、眠りが浅くなり、眠れなくなる。始めのうちは、眠れないことを気にして焦るが、だんだん慣れてくると、眠れなくても横になっていれば体は休まると考えて、成行きに任せる気持ちになってくる。
 睡りしか否かを知らず明けし夜を疑はずして衰へてゆく
 わが庭に鳩なく声をなごましく朝床に聞く老い且つ病みて
 義歯はづし老いしかたちの枕辺に置きて一人の電燈を消す
 髪を刈る五分ばかりに夢のごとまどろみたりし今の安けさ

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