テーマ:生徒

首藤隆司歌集より「夢を生徒と」

第74回(2000年10月12日) 首藤隆司歌集より 親つらし教師もつらし子もつらし教育環境悪しき世なれば 教師とは夢を生徒と探りゆく幸せにしてつらき仕事ぞ  こんにちは首藤隆司です。  教育の難しい時代になりました。どうしてこんな風になってしまったのでしょう。私が教師になったのは1959年(昭和34年)でした。そのこ…
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首藤隆司歌集より「先生のコーヒー」

第73回(2000年10月10日) 首藤隆司歌集より 先生のコーヒーうましと言いながら卒業生の訪い来るうれし 成人の誕生日来る教え子に祝いの葉書書きやる楽し  こんにちは首藤隆司です。  三条高校定時制の教務室が賑やかなのは、卒業生がよく訪ねてくるということもありました。私は卒業式の日、生徒たちに学校というのは地域の文…
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首藤隆司歌集より 「閉校」

燕三条FMラヂオはーと番組「首藤隆司歌集より 第781回(2011年9月20日) 首藤隆司歌集より 閉校は寂しけれども久しぶり教え子たちに会えるは嬉し  こんにちは首藤隆司です。  今年3月31日で、新潟県立三条高校定時制課程は閉課程になりました。1951年(昭和26年)、戦後まもなくで生活も苦しい中、どうしても高校…
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首藤隆司歌集より「クラス担任」

第66回(2000年9月14日) 首藤隆司歌集より クラス担任はずれし年はさみしくてすねたるごとくひっそりといる 学級を持たぬこの秋さびしくて鉢植えの花机上に咲かす  こんにちは首藤隆司です。  学級担任になると、たいへんなストレスを背負うことになります。様々な問題を抱えた生徒たちと運命を共有するわけですから、心の安ま…
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首藤隆司歌集より「掃除」

燕三条FMラヂオはーと番組「首藤隆司歌集より」 第65回(2000年9月12日) 首藤隆司歌集より 楽しきは放課後生徒と冗談を言いつつ教室掃除するとき 清掃をサボる生徒を待ち伏せて捕らえしときの表情楽し  こんにちは首藤隆司です。  教育とかしつけとか言うと、我々はついお説教やお小言を言うことだと思っていないでし…
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首藤隆司歌集より「話を聞く」

燕三条FMラヂオはーと番組 第64回(2000年9月7日) 首藤隆司歌集より 家出事件繰り返す生徒は叱らずに心の奥を語らせてみる 聞きやれば胸のつかえの下りるらし生徒のわがまままず語らせる  こんにちは首藤隆司です。  生徒たちは、大人の想像を超えた奇妙な行動をとることがあります。どうしてこんな馬鹿げたことをと、情け…
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首藤隆司歌集より「青春大いに迷え」

燕三条FMラヂオはーと番組 第63回(2000年9月5日) 首藤隆司歌集より 生徒らの志望くるくる変われるは叱らず青春大いに迷え どうしても寿司屋になるという生徒寿司屋に就けしが三日続かず  こんにちは首藤隆司です。  昔は、就職を決めてから定時制に入学する生徒が当たり前でした。ところが、だんだん無職の生徒が増えてき…
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首藤隆司歌集より「学校を止めさせぬ」

燕三条FMラヂオはーと番組 第62回(2000年8月31日) 首藤隆司歌集より 学校をやめよと言えば喜びてやめゆく生徒ぞやめさせずと言う 学校をやめる自由を認めよと生徒は我の説得を拒む  こんにちは首藤隆司です。  定時制高校を卒業するのは、たいへんなことです。昼間働いて、人々が娯楽や休息にあてる時間に、学校へ来て勉…
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首藤隆司歌集より「生きゆくことのかなしさ」

燕三条FMラヂオはーと番組「首藤隆司歌集より」 第61回(2000年8月29日) 首藤隆司歌集より 人一人生きゆくことのかなしさを共に泣きたし非行少女よ 非行生かかえる日々は胸内に血潮したたる傷もつごとし  こんにちは首藤隆司です。  教師とは、人間相手の職業です。そして、その人間というものが一筋縄ではいかない奥…
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首藤隆司歌集より「愛は悲しき」

燕三条FMラヂオはーと番組 第60回(2000年8月24日) 首藤隆司歌集より 幸せになれなくても彼について行くと女生徒言えり愛はかなしき 妊娠の噂ある生徒を問いつめずさりげなく渡す愛と性の本  思春期の生徒たちにとって、愛と性の問題は切実です。夏休み明けに顔付きの変わっている女生徒は要注意です。生徒たちと他愛もないお…
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首藤隆司歌集より「家出事件」

燕三条FMラヂオはーと番組「首藤隆司歌集より」 第59回(2000年8月22日) 首藤隆司歌集より 家出資金我より詐取せし女生徒が土産を持ちて返済に来る 腹立ちと安堵の電話駆け落ちの生徒は帰途の金なしと告ぐ  今から20年ほど前、中学生や高校生に家出や駆け落ちが流行りました。わたしも何度か、親御さんたちといっしょに…
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短歌随想「笑顔で」

第52回(2000年7月27日) 首藤隆司歌集より 教室に笑顔で入りたしドアの前顔確かむる一瞬を持つ  こんにちは首藤隆司です。  私が三条高校の定時制に来た1960年頃は、勉強がしたいから定時制に来たという生徒が、まだいましたが、70年代以降、全日制高校への進学が当たり前という時代になると、勉強は大嫌いで学力も低いが、…
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首藤隆司歌集より「生徒の顔」

燕三条FMラヂオはーと番組「首藤隆司歌集より」 第760回(2011年4月12日) 首藤隆司歌集より まだ顔も覚えぬ生徒の挨拶を街中に受く新入生ならむ 生徒らに顔と名前を覚えむと約束せしに我が記憶力  こんにちは首藤隆司です。  豪雪の冬が終わり、ようやくお花見の時期になりましたが、お花見気分にはなれませんね。私た…
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短歌随想「あいさつ」

第51回(2000年7月25日) 首藤隆司歌集より こだまのごと「今晩は」の声響き合い今日も生徒らは元気なるらし  こんにちは首藤隆司です。  「近ごろの若者は挨拶をしない。声が小さくて、何を言っているのかよく聞こえない」という、大人の嘆きをよく聞きます。定時制の生徒たちは、挨拶がうるさいほどです。しかし、そうなった…
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短歌随想「旋盤の腕」

第50回(2000年7月20日) 首藤隆司歌集より アルファベット書けぬ生徒が旋盤の腕誇るときはじめて笑う  こんにちは首藤隆司です。 A君は、勉強が苦手でした。授業中は窓際の机に座って、暗い顔をしています。英語と数学が特に苦手でした。落ち着いてよく考えれば理解が出来るはずですが、始めから分からないのだと思いこんでいて、…
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夜の教室から(83)最終回

   残酷な日  今年もまた残酷な日がやってくる。女子がそわそわし、男子は期待しているような、諦めているような様子で落ち着かないセントバレンタインデーだ。チョコレートを貰えない生徒の複雑な気持ちを考えてほしい。私のクラスでは、チョコレートを貰った生徒は一人もいないことになっている。というのは、数年前から私は、二月十三日のショートホ…
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夜の教室から(82)

   一瞬静かな授業が  出席をとり終わると、教科書、ノート、ペンを持っているかどうか点検をする。生徒を指名して教科書を朗読させる。漢字が読めないAが詰まるたびに読みを教えながら、回りに目を走らせて、おしゃべりをしている者、後向きになっている者に叱声を飛ばす。そばへ行って注意する。やっと静かになってAの声が教室中に聞こえるよう…
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夜の教室から(81)

   学級通信一〇〇号を祝う  入学式の日に創刊した週刊学級通信が、三年目で一〇〇号を迎えた。その一〇〇号の紙面を生徒と父母の言葉で埋めて、ピンクの紙に印刷して発行した。嬉しかったのは、一年生の時はツッパッテいた生徒が、「先生の努力を認めます。おつかれ様。これからも頑張ってください」と書いてくれたこと。それから、定時制の父母は…
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夜の教室から(80)

   誕生日に贈る新聞のTV欄  マンモス教育で育った生徒に、一人ひとりを大事にしていることを感じてもらおうと、生徒の誕生日に、クラスのみんなで拍手を送り、記念品を贈ることにしている。  一年生の時は、マイコンで生徒の生年月のカレンダーを打ち出して贈った。生徒は親にも見せて喜んだ。二年生の時は、学校図書館から新聞の縮刷版を借…
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夜の教室から(79)

   感情だけでものを考える子  「先生、おれの友達で、定時制に来たいのがいるんだけど、どうすればいい?」「中学を出てから、どうしていたんだね」「全日制へ入ったけど、一年の時退学したんだ」「ああ、それじゃ来年春、入学試験を受けなければいけないね」「えっ、来年おれと一緒に四年生になられねえんだ?」「おまえねぇ、中学を出て三年間遊…
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夜の教室から(78)

   テスト好きな子嫌いな子  定時制では最近、テストになると休む生徒がいる。勉強が嫌いでテスト勉強を逃げ回って、テストも逃げる。追及すると、「体の具合が悪かった」とか「用事があった」とかうそを言い、最後に、「受けたってどうせ赤点だもん」とほんとうの気持ちを打ち明ける。  あるいは親や兄弟に頼んで、病欠の届けをさせる。もちろ…
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夜の教室から(77)

   文学のすばらしさを朗読で  小説教材を教えるときは、最初に朗読してやって、すぐ感想を書かせ、授業が終わってからまた感想を書かせるようにしている。初めの感想にいいものが多い。  授業後の感想は、理屈が多くなって、私の授業の悪さが分かり、反省させられる。今は、生徒を小説の世界に遊ばせることに力を注ぎ、そのため、最初の朗読に…
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夜の教室から(76)

   親子に預けた宿題に期待感  夏休みの家庭訪問をしている。定時制の場合、両親が共働きで、本人も働いているので、夜の七時以後に訪問する。休みに入る前、生徒に「夕食を一緒に食べるだけでも親孝行になるんだから!」と言っておいたが、幸い生徒はみんな家にいた。  一、二年生の時は定時制の劣等感をなくすために生徒の長所をほめる話をしてき…
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夜の教室から(75)

   学校の楽しさ定時制で養う  授業中騒がしい定時制のクラスでアンケートを取ってみた。  クラスの長所として、ほとんどが「楽しい」「おもしろい」「個性的な友達がいる」を挙げ、短所としては、「騒がしい」「授業中うるさい」を挙げている。教師としては、すぐ「騒がしい」「うるさい」に注目して眉をひそめるが、よく考えてみると、高校が…
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夜の教室から(74)

   欠席防止に効果あり電話戦術  わが定時制では、給食が終わるとクラス担任が、欠席生徒の家庭へ一斉に電話を入れ始める。生徒は「先生、もう休まないから電話しないでくれ」と言うが、電話をしないと夜遊びの誘惑に負けて、親を欺いて学校を休むので、この電話をやめるわけにはいかない。電話しないと欠席が増え、結果として退学者が増える。 …
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夜の教室から(73)

   長い物差しで測る教育を痛感  二十数年前の定時制の卒業生が、久し振りに訪ねてきた。在学中は、泣き虫のいじめられっ子で、困難な事からは逃げ回る問題児だった。ほれっぽい性格で、何度か片思いのグチ話を徹夜で聞いてやったこともあった。そんな彼が、今では建材リースの会社を興し、数十人の社員を擁している。借金なしの健全経営だという。…
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夜の教室から(72)

   「無職でいたい」にギョッ!?  定時制の生徒に目標を持たせようと「十年後の自分」という作文を書かせた。金持ちになって豊かな暮らしをする、大スターになって、いい車を乗り回すなどの夢はたあいないが、中に三人「無職でいたい」というのがあって、ギョッとした。「今の会社にはいないと思うが、本当のことをいえば、もう少し遊びたいので無…
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夜の教室から(71)

   進級査定に割り切りは禁物  胃が痛む「魔の進級査定会」が終わった。毎年「定時制といえども高校だから、規定の点数に達しない者は落第させるべきだ」「定時制に通うだけでも大変なんだから、本人が来る気がある限り、やらせるべきだ」という論争を繰り返してきた。今年も、「生徒を甘やかすべきでない」「いや、温情で生徒を感動させるべきだ」…
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