私の好きな現代短歌(179)

道ゆきて今われの眼のあかるきは二日体操せしゆゑならん   佐藤佐太郎
 道を歩いていて目がよく見えるのは、ここ二日間体操をしたからだろう。

 一九八三(昭和五十八)年、佐太郎七十四歳。健康に気をつけた佐太郎は、元気を取り戻す。この年、また中国海南島に旅行し、蘇東坡ゆかりの地を巡った。第十二歌集「星宿」「佐藤佐太郎書画集」を刊行。日本芸術院会員に推挙された。
 娘さんの付き添いで蛇崩坂の散歩も再開した。
 わがためにぬれしタオルをたづさふる娘ともなひ日々坂を行く
 道を行くひまに曇りて風いづるなど春の日の心さわがし
 定数のあるわが歩みおもむろにあらしむるため家いでて行く


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