司直の手を恐れる疑獄は一体幾つあるのだ。昭和電工事件、東洋製粉事件、炭坑国管事件など。
一九四七(昭和二二)年、片山内閣は炭坑国家管理法案を提出する。それに反対する炭坑主が政党、政府高官に贈賄をする。翌年芦田内閣の時、昭和電工、翌々年東洋製粉は、復興資金融資を巡って、政府高官に贈賄する。それらの事件が国会の不当財産取引調査特別委員会によって追及され、片山内閣、芦田内閣が崩壊し、吉田内閣に繋がっていく。炭坑国管事件の時既に田中角栄の名前が出ている。ただし、裁判では無罪になった。政治を巡る疑獄事件は今も続いている。
不当財委におどおどと裁かるる男いてかくの如きが幅を利かせし
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