一九四五(昭和二十)年八月十五日、軍国主義一辺倒の日本は突然、平和と民主主義の国に百八十度転換する。突然の価値転換に社会は混沌となる。米ソの冷戦、中国の社会主義化、朝鮮戦争勃発の中で、日本再軍備の動きも始まる。日本の空を米軍機が我が物顔に飛び交う。
爆裂音急降下音とどろきてこの空はそもいずこの空ぞ
立雲にとどろき過ぐる編隊をふたたび狎(な)れて思わじとする
憲法を早やも変えんという声ありまもり得し人権のいくばくかある
新潟県を中心とした短歌結社「日本海」に所属し、40年近く短歌を詠んできました。詩は高校時代から書き始めて「新潟詩人会議」に所属。燕三条FMラジオはーとで、「首藤隆司歌集より」という短歌随想の朗読を始めて12年。「首藤隆司の童謡・唱歌」という歌番組を始めて11年、溜まった原稿、録音をブログに掲載しています。
この記事へのコメント
首藤隆司
混沌をなげくにあらず混沌をひらき進まん主体性をわれは 岩間正男
世の中は混沌としているが、私はそれを嘆いているのではない。主体性を持ちその混沌を切り開いて進むのだ。