私の好きな現代短歌(255)

カルメラ焼きに興ずる妻は子なき華やぎにてさびしかるらし         岩間正男
 カルメ(ラ)焼きを楽しんでいる妻は、子どもがいない寂しさから、わざとはしゃいでいるのだろう。

 主食の米、麦が足りないので、外国に救援食糧を要請し、キューバから大量の砂糖が届けられた。米の代わりに砂糖の配給を受けた国民は、カルメ焼きで空腹をしのいだ。カルメ焼きをうまく膨らませるのにはコツがいり、子どもたちはそれを楽しんだ。子どものいない正男の妻もそれを楽しんだのだった。
 憩いふかくあらんひと日の窓に来てもつれつつやまず白き雌雄の蝶
 蕊(しべ)ふかく濡れしダイリ(ダリア)を昼床に寝ながらにして見よという妻が
 かたはらに寝息すこやけき妻というかなしきものにふれゆかんとす

混沌をなげくにあらず混沌をひらき進まん主体性をわれは          岩間正男
 世の中は混沌としているが、私はそれを嘆いているのではない。主体性を持ちその混沌を切り開いて進むのだ。

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