(244)私の好きな近代短歌

目をさえぎる物とてもなき廃墟の上国会議事堂のありて聳ゆる   岩間正男
 目をさえぎる物もない廃墟の上に、国会議事堂がそびえ立っている。

 米軍の空襲によって、一面の焼け野原になった東京の中心に、焼け残った国会議事堂だけがそびえ立っている様子を、ありのままに描いた短歌で、高層ビルに取り囲まれている今では想像も出来ない風景である。戦前は衆議院と貴族院で構成された国会が、一部特権階級の専有物として国民の上に君臨していたものを、岩間たちは庶民の代表として国会に乗り込んで行った。共産党は少数政党で「一服の清涼剤」と評された。
 一服の清涼剤となるなかれ逞ましき政治力をわが思うときに
 議院づとめの疲れをもちて帰りくる少女らにやさしきことばかけてな

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