(245)私の好きな近代短歌

どた靴の組と呼ばれつつ議員われ今日新しき靴をもらいぬ   岩間正男
 国会内では「どた靴組」と呼ばれている私に、今日新しい靴が支給された。

 終戦直後は物資不足で、革靴などは貴重品だった。戦時中に兵隊に支給されていた軍靴は「どた靴」と呼ばれていた。労働者から支持されて当選した議員たちは、貧しい身なりで「どた靴組」と呼ばれていた。議員の品位を保つために、議員全員に新しい靴が支給された。岩間は、満員電車に乗って国会へ通った。
 混み合える電車の中に新しき靴をはけるが俄かにさびし
 電車の中でふまれた靴をそのままに緋の絨毯を今は踏んでゆく
 リュックサック背負える老婆と汗臭き四五本の手がすがる一つ吊皮に

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