私の好きな現代短歌(191)

坂道を掃くごとく射す西日あり長きわが影ふみて帰り来  佐藤佐太郎
 まるで坂道を掃くかのように斜めに西日が射していて、私は自分の長い影を踏んで、散歩から帰ってきた。

 佐太郎は足腰が弱り、日課の散歩の距離も短くしたが、健康のために散歩は続けていた。散歩を詠った短歌がたくさん残っている。
 日々あゆむ遊歩道にて川音の近く聞こゆる風の日のあり
 夕ちかき四時家いでて道をゆく樹に鳴く蝉の残るころほひ
 家いでて道のちから草穂ののびて残暑を垂るるところひそけし
 風の日は殊更おほき柿落葉美しく散るところを歩む
 突然に大き飛行船あらはれて音なくうつる蛇崩の空

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