私の好きな現代短歌(188)

指や手のぎこちなくして寒き日々つぶさに老の冬を迎ふる   佐藤佐太郎
 指や手が寒さでかじかんで、間違いなく老いの冬がやってきた。

 七十五歳の佐太郎は、老いを深めながらも作歌、執筆を進め、歌会にも出席した。健康のための散歩は、寒い冬も、暑い夏も続けていた。
 よく晴れし初冬山茶花輝きて黄のしべけぶる短き時間
 おもむろに寒さきびしき日々なれど立春頃は木々余清あり
 日々あゆむ道のかたはらなかば咲きなかば眠れるおしろいの花
 冬の日にさく寒椿蛇崩川支流の道にその花あかし
 朝くらく道を歩めば寂しさや夜のあけ遅き八月はじめ

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