私の好きな現代短歌(184)

蘇東坡が潮にかくるる椰子の木を詩によみし島われは見が欲し  佐藤佐太郎
 蘇東坡が満ち潮になると海に隠れる椰子の木を漢詩に詠んだ海南島を私は見たい。

 十一世紀の中国の詩人、蘇東坡を尊敬していた佐太郎は、一九八三(昭和五八)年、七十四歳で中国海南島の蘇東坡ゆかりの地を旅する。その喜びが短歌にあふれている。
 蘇東坡は海南島を詩にうたひ古より戦場なしとたたへき
 辛うじて八百年経し澄邁(ちょうまい)の古き石坂にいまわれは立つ
 年老いし東坡が踏みし広き青野くる船を待ち澄邁に居き
 晩潮にひたる椰子の木時移り遠野に見ゆる澄邁ここは
 石組みし船着場跡残りをり人見るごとくわれは喜ぶ


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