私の好きな現代短歌(177)

みづからの作れる歌をあるときは撫(な)づるごとくに半日すごす  佐藤佐太郎
 あるときは、自分の作った歌を取り出し、撫でるように読み返して、半日を過ごすこともある。

 半世紀以上短歌を作り、短歌に関係した仕事を続け、言ってみれば短歌の一生だった。自分の作った歌は、自分の産み落とした子どものようなもの。読み返しているうちに気がつくと、もう半日が過ぎている。
 寒暖を知らず体調の善悪を知らず茫々(ばうばう)と一日すぎゐき
 植込にふく風かよふをりをりに董(すみれ)などかすけき茎(くき)振動す
 節分に立春つづく二三日病みてつぶさに朝を迎ふる
 いづこにも今年の蝉の声きこえ老いて反応のにぶきわが日々


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック