私の好きな現代短歌(178)

何もせず居りて気づけば衰老を悲劇的ならしむる夜の寒さは  佐藤佐太郎
 何もせずにいて気がつくと、衰えた老人をつらくさせるのは夜の寒さだ。

 この気持ちは、現在80歳の私にもよく分かる。年とともに寒がりになって、厚着をするし、暖房も早く使うようになって、家族にあきれられている。寒い夜は、足が冷えて暖まらず、頻尿になって、夜中、何度もトイレに起きるようになる。
 よもすがら口中に異物無く睡るわが境涯の安けさあはれ
 いまわれは老齢の数のうちにありかつて語らぬ人の寂しさ
 幸に非常の病まぬがれてより十五年老いて死を待つ
 母のせしことかはた妻のせしことか過去遠ければただなつかしむ


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