私の好きな現代短歌(171)

やむを得ずおもむろにゆくわが歩みのみならず速かにあらぬ飲食(おんじき) 佐藤佐太郎
 歳をとったので、やむを得ずゆっくりと歩く私は、歩みだけでなく飲食もゆっくりでないと出来なくなった。

 高齢になると、素早く動くことができなくなる。歩みがのろくなるだけでなく、飲食もなかなかてきぱきと進まなくなる。もどかしく思いながら、佐太郎はそこに自分の老いの衰えを感じている。
 あるときは吹く風に躯(からだ)とぶごとく思ふことあり四肢衰へて
 寒暖にわがこだはるはおのづから斯(か)く衰へて身に力なし
 わが躰(からだ)たもつ力の弱くして生のほとりは日に日に寂し
 かへりみるわれのほとりの過去おぼろ昨日は遠く疎(うと)くなりをり

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