私の好きな現代短歌(173)

昼も夜もしばしば広き道を行くクリスマス前後の町の寂しさ  佐藤佐太郎
 昼も夜も、何度か広い道を通った。クリスマス前後は町が寂れている。

 老いの歌が多くなっている佐太郎だが、この年アメリカのロサンゼルスも訪れている。日本なら、クリスマス前後、街は大売り出しや酔っぱらいでにぎわうのだが、欧米ではクリスマスは敬虔な宗教行事で、家庭でささやかに祝うものなのだろう。街は人通りが少なく、いつもより寂れているのだろう。
 国内旅行もあちこちに出かけている。
 首たてて水に浮く鵜(う)はかがりびの下おのおのの頭部光れる
 よぎりゆく青木が原のひとところ人の死やすく或は難し
 ふたたびはすぎて返らぬ思ひあり五十年涙のごときわが過去


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