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燕三条FMラヂオはーと番組「首藤隆司歌集より」 第718回(2010年6月15日) 首藤隆司歌集より 桃源郷いまは緑に茂りいて葉陰に緑の小さき実太る また一つ桃畑消ゆ桃源郷なりし我が町に高齢化すすみ こんにちは首藤隆司です。 私の住む燕市八王寺では、いま桃の木に青い桃の実がついて、グングン大きくなってきました。今年の冬は大雪が降り、春になってからも寒い日が続いたので、桃の花が咲くのが遅れ、実の成長も少し遅いようです。 私は14年前に、三条市の住宅地から燕市八王寺へ引っ越してきました。八王寺は農村地帯で、田圃や畑が広がっているのんびりした景色がとても気に入りました。周りを見回すと弥彦山、国上山、守門岳、粟が岳が見えるのもうれしいことでした。春になると、一斉に桃の花が咲き、あたりがピンクの雲に覆われたようになるのは、まるで夢の国のようでした。中国の古典にある「桃源郷」というのは、こういう所を言うのだろうと思いました。 しかし14年経つうちに、あたりの様子は少しずつ変わってきました。梨畑や葡萄畑、桃畑がだんだん減ってきました。初めのうちは畑の後に新しい家が建つので、農地が宅地に変わっていくのは時代の趨勢で、仕方のないことかと思っていました。ところが、最近は梨や桃の木が伐採されたり、葡萄棚が取り払われた跡地が、そのまま放置され雑草が生えるままになっているところが増えています。話を聞いてみると、果物栽培をしていた人が歳を取って、農作業が続けられなくなっている。有名産地のブランド果物が出回っていて、地元の果物は採算が合わず、後継者がいないのでそのままになっている。土地を売りたくても、不景気で買う人がいないというのです。聞けば聞くほど、つらい話です。 桃源郷いまは緑に茂りいて葉陰に緑の小さき実太る また一つ桃畑消ゆ桃源郷なりし我が町に高齢化すすみ |
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