|
思いしより華奢なる骨を拾いおり我らを育てし逞しき母の 白菊も蘭も似合わぬ母の棺に我は一輪向日葵を入れぬ 子供のころはもう少し時間の経つのが遅かったように思います。70歳台に入ってますます月日の経つのが早くなり、1週間がつい3日程に思えるようになりました。一説では、人間の体内にある時計も老化して遅れ始め、地球が自転する時計との差が出来るために年月の経つのを早く感じるのだそうです。 私事で恐縮ですが、今日7月22日は、母の7周忌です。ついこの間の出来事のような感じですが、もう7年も経っていました。母は、香川県高松市に住んでいましたので、葬儀は高松で行いました。亡くなってから葬儀までの3日間は、晴天に恵まれましたが連日32度の猛暑で、大変だったことを思い出します。 母は、戦時中、戦後、育ち盛りの子供4人を抱えて、大変な苦労をしました。当時は、私の母だけでなくどちらの家庭も大変でしたが。母は買い出しに遠くへ出掛けたり、闇市や競り市にも通ったりして私たちの食料や着る物を確保してくれました。農家の人や港の漁師さんなどとも駆け引きをし、私にはとても逞しい母という印象がありました。ところが葬儀社の方がお化粧をしてくれた母の死に顔を見ると、品のいい奥様の顔をしているので驚きました。思わず父に、「お母さん、美人だったんだね」と言うと、父は苦笑いしながら、母は世間知らずのお嬢さん育ちだったと言いました。柩に花を入れるとき、白菊と蘭の花が用意されていましたが、私は逞しい母に似合わないと思って、1本だけあった小さなヒマワリの花を入れました。火葬場で拾った母の骨は、白くて細いきれいなものでした。母は、本当は逞しい人でなく、華奢な人だったのだと思いました。 |
| << 前記事(2008/07/21) | トップへ | 後記事(2008/07/23)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
合掌 |
川風 2008/07/22 17:23 |
川風さま |
首藤 2008/07/22 23:02 |
| << 前記事(2008/07/21) | トップへ | 後記事(2008/07/23)>> |