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玉藻刈る敏馬(みぬめ)を過ぎて夏草の野島が埼に舟近づきぬ 柿本人麻呂 美しい海藻を採る敏馬の海岸を通り過ぎて、夏草の生い茂る野島が埼に私の舟は今近づいた。 敏馬は神戸市の海岸、野島が埼は淡路島の北端。 「玉藻刈る」は「みぬめ」の、「夏草の」は「野島」の枕詞である。枕詞には意味がないといわれているが、本来は意味を持っていた言葉である。この歌の場合は、枕詞を意味を持ったものとして解釈をした方がいいように思う。 歌の意味はどうということもないものだが、声に出して読んでみると響きが美しく、夏の船旅のさわやかさと、うきうきした喜びが伝わってくる。この辺が人麻呂のすごいところだ。 |
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